【Q】物件重視で探すべきか?環境・立地条件で探すべきか?悩んでいます。

A:あとで場所は変えられません。環境・立地をまず重視しましょう。

あなたは「住みたい街」「立地」の条件をどれぐらい重視していますか?
ここでは、理想の暮らしができる「住環境」の重要性を考えてみましょう。

「住み慣れたこの街にずっといたい」「憧れのあの街に暮らしてみたい」など、人それぞれ街に対する思いやこだわりがあります。まずは、したい暮らしのイメージをしっかり描いて、物件探しに取り組みましょう。
たとえば、利便性が高い駅前でショッピングや外食などを楽しむ暮らし、あるいは自然が豊かな郊外で子育てを中心にした暮らし、などなど…。区画整理されたニュータウンの雰囲気が好きなのか、人情味溢れる下町の雰囲気が好きなのか。理想の沿線は?お気に入りの駅は?こだわりの学校区は?…「住みたい場所」と言っても様々な切り口があります。

そして、一般的には都心に近く、また駅に近い方が不動産の値段は高くなります。多少広さや築年数を我慢してでも都心にこだわるのか、それとも、郊外に行ってでも広さや新しさを求めるのか、空間と場所を天秤にかける必要も出てきます。他にも、山手や海のそばに行けば、すばらしい眺望を手に入れることができる、という選び方もあります。

個人的には、この「住環境」というワードは最も大事だと思っています。
家を買うということは、住環境を買うことでもあります。家の中はリノベーションすることができますが、住環境は変えられません。こればかりは事前に自分の目と足を使って念入りに調査する必要があるでしょう。


—2023/06/19追記—
「家の中はリノベーションすることができますが、住環境は変えられません。」と先に申し上げましたが、では、具体的にリフォームやリノベーションで変えられるところ・変えられないところはどこでしょうか。
まず先述の通り、「住みたい街」「立地」は変えることができません。そして、マンションのご購入を検討されている方においては、家の中は変えられても、マンション自体は変えられないことには注意が必要です。たとえば、マンションの「外観」。正確には、大規模修繕などできれいになったり、外壁の色が変わったり、ということはありますが、自分の好きなように変えられるところではありませんね。築年数が古くても、室内はリフォームで新築同様に変えられますが、外観や共用部などは、自分でリフォームすることはできません。また、マンションの「管理」も注目ポイントです。共用部などがまだ新しくきれいであっても、きちんと管理されていなければ、将来的に適切な清掃・修繕が行われないかもしれません。
では、室内は何でも変えられるのか。マンションにおいては、たとえば、リビングと隣の部屋をつなげて、リビングを拡張する間取り変更がしたい!と思ったとき、抜ける壁と抜けない壁があったりします。特に「壁式マンション」と呼ばれる、壁自体で家を支えている構造の場合は、壁を抜くことができません。壁式マンションではないマンション、一戸建てでも、壁の中に柱があれば、壁自体は抜くことができても柱が残る可能性があります。またマンションでは、キッチンの向きを対面にしたい!となったとき、向き自体は変えられても、配管の関係で床を一段高くあげないといけない、などといった事例もよくあります。一戸建てのご購入を検討されている方においては、マンションとは違って、基本的にやろうと思えば何でもできます。が、それはもちろん改修費用を気にしなければ、の話。希望の予算に収めようと思ったら、ある程度の制限は出てくると思った方がよいでしょう。

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